8. それでは、私はニ短調のファド・コリード一曲と、ニ長調のものを紹介いたしましょう。私は、元来ヘ短調とへ長調であったこれらの曲を転調いたしました。これらの曲は伝統的な伴奏形式と典型的な音作りの形式をそなえています。 それらは、20世紀のはじめ頃に出版された16ページの小冊子の教本です - 出版社、著者、出版の日付と場所は不明です。これらは、個人の創作というより多分伝統的なよく知られたメロディーで、これらの小冊子も1920年以前に世に出されたものである故、この音楽資料は国際的な著作権保護の領域を越えていると受け取られて良いでしょう。
この転用作品についていくつか申し上げます。この曲は3音で始まり、強迫音(down beat)(すなわち、最初に強くアクセントをつけた音)は第4音 ― 最初の小節全体の第1音であることを留意してください。 この曲を通して、右手に対しあなたが親指を使ったら良いか、人差し指を使ったら良いか、表示いたしました。これらの助言を守ってみてください、この曲の歌わせ方に役立つでしょう。 演奏をうまくこなすには、人差し指か親指を的確に必要な場所で使えるかどうかが大きく作用します。
親指は、全体をとしてレスト・ストロークを使ってください。人差し指は、多分フリー・ストロークを使うべきでしょう。私は個人的にはある所ではレスト・ストロークを使います。私はフリー・ストロークかレスト・ストローク、また上方ストローク(指の先で)か下方ストローク(爪の裏で)か指定していません、 何故なら、これらの曲にいかに対応したらよいか,いまも考えているからです。たとえば、どこでレスト・ストロークを使うか、どこで上方ストロークや下方ストロークを使うか? 何故それぞれのストロークの形がそれぞれ必要と思われる場所で使われるのか? 何故リスボンとコインブラのそれぞれの演奏技法や奏法がこれらの曲でも違うのか?
ニ短調のファド - ポルトガル・ギターのやさしい奏法(A Guitarra PortuguesaMetodo Facil)、作者未詳、日付なし、からロナルド・ルイス・フェルナンデスによって、ヘ長調より転調し指使いを与えられています。
ニ短調のファド - ポルトガル・ギターのやさしい奏法
(A Guitarra PortuguesaMetodo Facil)、作者未詳、日付なし、からロナルド・ルイス・フェルナンデスによって、ヘ長調より転調し指使いを与えられています。